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契約書

契約書の基本的な構成

投稿日 : 2018年05月30日

契約書を作成する際の基本的な事項について解説します。

契約書の構成

契約書の多くは以下の構成となっています。

項目

内容

表題

契約書のタイトルです。

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例)秘密保持契約書

表題については、以下の記事(契約書の表題(タイトル))で詳しく解説しています。

前文

表題の直下に規定される最初のパラグラフです。通常、契約当事者が誰であるか、何のための契約であるかを簡潔に述べるものとします。
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例)〇〇株式会社(以下、「売主」)と○○株式会社(以下、「買主」)は、売主が所有する不動産の売買に関し、この不動産売買契約(以下、「本契約」)を締結する。

契約本文

契約書の実質的な内容を記載する部分です。各当事者の権利義務について定めます。
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例えば、取引基本契約書では以下のような内容を定めます。

・ 目的

・ 適用範囲

・ 個別契約

・ 製品の納品

・ 検査

・ 代金の支払い

・ 所有権

・ 危険負担

・ 仕様・品質基準

・ 第三者への販売の禁止

・ 瑕疵担保責任

・ 製造物責任

・ 支給品

・ 貸与品

・ 第三者の知的財産権の侵害

・ 改良技術

・ 再委託

・ 秘密保持

・ 契約期間

・ 解除

・ 期限の利益の喪失

・ 契約終了の効果

・ 不可抗力

・ 損害賠償

・ 譲渡禁止

・ 協議解決

・ 合意管轄

後文

契約の末尾に記載する締めの文言です。契約の本文が終わることを示します。
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例)本契約締結の証として、本契約書2通を作成し、両当事者が記名捺印のうえ、各自1通を保有する。

日付

契約書の締結日を記載します。
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例)平成〇〇年〇月〇日

署名欄

当事者を特定する事項を記載し、署名又は記名押印するための欄です。会社の契約の場合、会社所在地、会社名を記載したうえで代表者が署名又は記名押印します。
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例)東京都○○区○○  〇〇株式会社

代表取締役 〇〇  印

契約書の署名欄については、以下の記事(契約書への押印の法的効果と契約に使用できる印鑑)(契約を締結する権限者)で詳しく解説しています。

別紙

別紙を添付する場合には署名ページの後に添付します。
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例)不動産目録

契約書の例

契約書の例として、以下の記事(取引基本契約書の実践的雛形)に雛形を掲載しています。

契約書本文を作成する際の注意点

契約書本文は契約の内容そのものです。書かれていることが全てであり、基本的には契約書の文言によって契約当事者の権利義務が定まります。そのため、契約書の文言をどのように書くかが自社の法的な立場にダイレクトに影響します。

誤解を招くような言い方や、多義的な文言、あいまいな表現であると自社が期待していたような法的効果は得られません。契約を締結した後で相手方との間で紛争になり、訴訟に発展するようなことがあっても、契約の文言に欠陥があると裁判所は自社が期待していたような判決を書いてはくれません。

契約書の作成には一定の技術が必要となります。重要な契約を締結する場合には専門家に見てもらうことをおすすめします。

【次にお読みいただきたい記事】
契約書を作成・チェックする場合の注意点
    


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