セカンドオピニオン
・「他の弁護士の意見も聞いてみたい」 ・「依頼している弁護士の方針に不安がある」 ・「顧問弁護士の対応に満足していない」 ・「第一審で負けたので控訴審では弁護士を変えたい」案件について弁護士に相談してみたものの、法律的に見て自社の言い分を通すことが難しいと言われることがあると思います。また、相談した弁護士の意見やアドバイスが正しいものであるか確認したいと思うこともあるでしょう。重要な法律問題については納得して進めたいものであり、そのように考えることは自然なことです。他の弁護士からセカンドオピニオンを取得することは珍しいことではなく、相談することに遠慮する必要はありません。
既に弁護士に正式に案件を依頼されている場合において、その弁護士の案件処理の方針や対応について不安を感じることや不満に思うことがあるかも知れません。そのような場合にも一度別の弁護士の意見を聞いてみることが有益であろうと思います。
セカンドオピニオンのメリット
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別の弁護士の意見を聞いたうえで判断することができる
依頼者の方は法律専門家ではないので弁護士から示された案件処理の方針やアドバイスが適正なものであるかを判断することができません。相談した弁護士の意見について納得できないことや釈然としないこともあると思います。別の弁護士からセカンドオピニオンを得ることで先に相談した弁護士の意見を相対的に評価することができるようになります。また、別の弁護士からも話を聞くことで法的な問題についての理解が深まるメリットがあります。
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案件処理の選択肢が広がる
法律問題を解決する方法は1つだけではありません。弁護士の能力や個性によって案件処理の方針が異なることはよくあります。そのため、セカンドオピニオンでは先に依頼した弁護士とは異なる意見が示されることがあります。先に依頼した弁護士が「法律的に見て難しい」と判断する場合であっても、別の弁護士に相談することで何らか解決策を示してくれる可能性があります。セカンドオピニオンを通じて貴社にとって案件の処理方針について選択肢が広がる可能性があります。
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弁護士に対する不満の解消
既に案件を依頼している弁護士に対して依頼者の方が何らか不満に思うことがあるかも知れません。その不満の原因は案件の進め方であったり、弁護士とのコミュニケーションの問題であったりと原因は様々であると思います。他の弁護士に相談してみることで、自社の不満が正当なものであるのか、不満を解消するためにどうすれば良いのか、アドバイスを受けることができます。
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弁護士の変更
自社の顧問弁護士や案件を依頼している弁護士に不安や不満を感じている場合、まずはその弁護士に説明や改善を求めるのが第一です。しかし、依頼者の方から弁護士相手になかなか言いにくいというのも事実ですし、相性の問題もあります。弁護士に対する不安や不満がどうしても解消できない場合、思い切って弁護士を変更することが考えられます。
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控訴審からの依頼
残念ながら第一審で敗訴してしまった場合、控訴審で弁護士を変えたいと考えることがあると思います。別の弁護士が新しい視点で事件を見ることにより第一審とは違った切り口の主張立証を展開できる可能性があります。他方で、控訴審から弁護士を変えることにはリスクも伴いますので慎重に検討する必要があります。